昭和35年(1960年) | 日本における機械式駐車場第1号(二段方式)が東京都千代田区内に設置される。 | ||
---|---|---|---|
昭和36年(1961年) | 垂直循環方式設置される。 | ||
昭和37年(1962年) | エレベータ方式設置される。 | ||
昭和38年(1963年) | エレベータ・スライド方式設置される。 | ||
昭和39年(1964年) | 多層循環方式設置される。 | ||
昭和40年(1965年) | 当工業会が社団法人として設立認可される。 | ||
昭和41年(1966年) | 水平循環方式設置される。 | ||
昭和42年(1967年) | 平面往復方式設置される。 | ||
昭和47年(1972年) | 機械式駐車場の年間収容台数が1万台を突破。 | ||
昭和50年(1975年) | 多段方式設置される。この年をもって現在の8種類の方式が完成。この間15年。 | ||
昭和58年(1983年) | 機械式駐車場の年間収容台数が2万台を突破。 | ||
昭和60年(1985年) | 機械式駐車場の年間収容台数が3万台を突破。 | ||
昭和62年(1987年) | 機械式駐車場の年間収容台数が4万台を突破。 | ||
昭和63年(1988年) | 機械式駐車場の年間収容台数が5万台を突破。 | ||
平成元年(1989年) | 機械式駐車場の年間収容台数がいっきに8万台を突破。 | ||
平成2年(1990年) | 機械式駐車場の年間収容台数が10万台を突破。 現在(平成14年度)まで機械式駐車場の年間設置台数が10万台を維持。 昭和35年からの機械式駐車場の累計設置台数が50万台を突破。 |
||
平成7年(1995年) | 昭和35年からの機械式駐車場の累計収容台数が100万台を突破。 | ||
平成14年(2002年) | 昭和35年からの機械式駐車場の累計収容台数が200万台を突破。 | ||
方式別の内訳 | 多段方式 | 677千台(32.9%) | |
二段方式 | 574千台(27.9%) | ||
垂直循環方式 | 440千台(21.4%) | ||
エレベータ方式 | 192千台(9.3%) | ||
多層循環方式 | 52千台(2.5%) | ||
水平循環方式 | 51千台(2.5%) | ||
エレベータ・スライド方式 | 46千台(2.2%) | ||
平面往復方式 | 25千台(1.3%) | ||
合計 | 2,057千台(100.0%) |
機械式駐車装置の沿革
機械式駐車装置の種類
垂直循環方式
「垂直循環方式」は、自動車を駐車させる複数の搬器を、垂直面内に円形または長円形に配置して、連続循環させる方式です。特殊なアタッチメントをもつ大型エンドレスチェーンに搬器を吊り下げて循環移動させ、搬器に設けたガイドローラとガイドレールによって循環移動する時に発生する搬器の横揺れを防いでいます。 垂直循環方式は、自動車が搬器に乗り入れる位置によって、下部乗入式、中間部乗入式、上部乗入式の3形式に分類されます。中間部乗入式と上部乗入式は地下部分の有効活用を考慮した方式です。 |
多層循環方式
「多層循環方式」には、循環の形状によって円形循環式と箱形循環式があり、円形循環式は連続的に循環するため、入出庫処理の時間が短く、円滑性を重視する用途に適し、一方円滑性は多少犠牲にしても空間の効率を重視したい場合には、箱形循環式が適します。
水平循環方式
「水平循環方式」は、垂直循環方式の上部乗入式から専ら地下を垂直に活用するだけであったのを、一歩進めてビルの地下部分を水平方向に利用するようにしたもので、車路を省いて収容台数を増やし、駐車場用途面積を節約する意図で開発されました。 この方式は、水平面内で搬器を循環する方式で、搬器同士が連結して移動する連結式と搬器が個別に移動する分離式に分類されます。 |
エレベータ方式
「エレベータ方式」は自動車を格納する駐車室と、自動車昇降装置を組み合わせて立体的に駐車する方式で、駐車室を昇降装置の前後方向に設ける縦式、左右方向に設ける横式、放射状に設ける旋回式の3タイプがあります。 昇降装置から駐車室への移動は、搬送装置によります。自動搬送する装置にはスライドフォーク、くし型フォーク、コンベア、ドーリーなどがあります。 |
平面往復方式
「平面往復方式」は、平面的に自動車を格納する方式で、元来は自走では入庫できないスペースに入庫の障害になる手前の自動車を横に移動させながら搬送したり、多重に駐車させるための装置です。
二段・多段方式
「二段方式」は、駐車している自動車の上または下にもう一台の自動車を駐車させて駐車効率を高めるもので、自動車を昇降させる機構にはロープ式、チェーン式、油圧式などがあります。
二段方式には、昇降装置だけを備えた昇降式と、任意の自動車を入出庫させるために左右に横行させる機能を持った搬器を組み合わせた昇降横行式があります。また、地下部分に1台を収容するピット式もあり、上下のスペースを個別に使用する集合住宅などに採用されています。これを拡大応用して3段以上としたものが「多段方式」で、地上部分だけを利用するものから、ピット内に1段ないし複数段数の搬器を収容してさらに駐車効率を高めたものなどがあります。また、前後に多重駐車させる縦列式もあり、あらゆる設置環境に対応しています。